
新卒スタッフが語る"ノバレーゼライフ"(ドレスコーディネーター編)
これまでも多くの新卒スタッフが、あらゆるカテゴリーで活躍してきたノバレーゼ。2020年4月に入社した新卒スタッフも、入社目前のタイミングで新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、各自が成長を遂げてきました。
今回の企画では、そんな2020年4月に入社した新卒18期生にインタビュー。就職活動のエピソードや、社会人1年目にしてコロナ禍に直面した当時の心境、今後の展望など、さまざまなテーマについて聞いてみました。

入社後、ドレスコーディネーターとして配属。現在では、新卒入社2年目ながら年間担当組数が社内トップクラスを誇り、所属店舗のエースとして活躍している。
留学経験がターニングポイント "壁"を乗り越えた学生時代

―どのような学生時代を過ごしましたか?
学ぶことに対して積極的な学生でした。特に、高校2年生でデンマークに留学に行ったことは、私のいまの性格や学ぶことに前向きな姿勢に、大きな影響を与えてくれたきっかけになりました。
―具体的に、どのような経験をしたのか教えてください。
約1年間をデンマークで過ごしたのですが、ホームステイ先のホストファミリーとなかなか円滑にコミュニケーションが取れず、8カ月間も人間関係に悩み続ける時期を過ごすという経験をしました。日本でそのような悩みを感じたことは一切なかったため、はじめて感じた"壁"でした。現状を良くするには語学を上達させる必要があると思い、必死に語学力の向上に取り組みました。
その結果、後半の4カ月間はホストファミリーともしっかりコミュニケーションを取ることができ、とても良い関係性を築けました。その経験を通して、自ら努力して学ぶことにも積極的になったり、より社交的になった感覚があります。
―どうして挫けず、がんばることができたのですか?
孤独も感じましたし、悲しい思いをしたからこそ、逆にこの1年間を無駄にしてはいけない、いまのままではダメだと思いました。
―日本に帰国してから、自身の変化を感じたことはありましたか?
自分がとても恵まれた環境で育ってきたことに、改めて気が付きました。大好きな家族の存在、言いたい内容がちゃんと相手に伝わることなど、ささいなことにも感謝の気持ちを抱くようになりました。
デンマークでホストファミリーとうまくいかない時期に、一緒に留学をしていた友人が私のことをとてもサポートしてくれたんです。助けられた経験をしたからこそ、次は自分が誰かのためにがんばりたいなと、前に一歩を踏み出せるような成長に繋がったと感じてます。
大学ではボランティアで、私が留学時にお世話になった団体で高校生の留学をサポートする活動をしていました。留学を希望する学生の相談に乗ったり、カウンセラーとして働いていました。まさに、デンマーク現地で自分が助けてもらった経験をきっかけに始めたことです。
決断に悩んだ就職活動の『意外な決め手』とは

―就職活動の経緯を教えてください。
最初は、語学留学の経験から英語を活用できる仕事や、新しい時代を創っていくことができるイメージのあったIT業界を中心に就職活動を始めました。ほかにも、もともと興味があった家具やインテリア、ファッションのジャンルに属する企業を中心に調べていました。
選考を進めていくと、企業や業界によって出会う人たちの性質に違いを感じるようになっていきました。『人の温かさ』というか、感覚的なものではあるのですが…。最初は志望度が高かった企業でも、働く人たちに魅力を感じられなければ、自分の気持ちはどんどん離れていきました。
逆に、ブライダル業界は、選考を受けていくごとに自分のなかで魅力が増していったのです。面接でお会いする方が、どなたも素敵で輝いて見えました。自然と順調に各社の選考も進み、心のどこかで「この仕事は向いているのかも」と思うようになりました。
―ブライダル業界との出会いは、ウエディングドレスへの興味がきっかけになったのですか?
そうですね。そのため、ドレスショップを自社で展開している企業を見ていました。ノバレーゼのことを知ったのは、友人からの紹介がきっかけでした。その友人が、ノバレーゼの採用ホームページに載っている企業理念や、大切にしている想いが込められた言葉を見て「絶対合うよ!」と言ってくれたんです。まさに、偶然の出会いでした。
―入社への決断の決め手は?
心から魅力を感じたポイントはいくつもありますが、最後の決め手はみなさんの『笑い方』です。(笑) 実は、最後の最後までノバレーゼと別の1社のどちらを選ぶか悩んでいました。そこで、自分がその環境でどう過ごしているかをイメージした時に、心の底から元気ハツラツと、活気を感じるノバレーゼスタッフのような『笑い方』をしている自分でいたいなと思ったんです。ノバレーゼは、自分らしく働ける場所だと心から思いました。
―ノバレーゼのスタッフは、いつどんな時もギャップを感じないですよね。
選考中も、心の距離が近い人たちだと思いました。でもそれは、学生に対してもお客様に対しても、スタッフに対しても同じことだと感じたのです。働き始めてからも、そのことは日々感じていますね。心の底から笑っている感じに、いまでも惹かれます。
―ご自身の性格や価値観において、大きく影響を受けた存在は?
やはり家族の存在は大きいです。『愛』という言葉が、私にとっては大切なキーワードになっているのですが、もっと人を愛せるようになりたいですし、いつも人から愛される存在でありたいと思えるのは、家族の存在が大きいのではないかなと思います。特に、母から受けた愛情は、今の私を形成する大切な要素のひとつです。
―お母様からの愛情は、どのような点で特別だと感じますか?
幼い頃から、「誰に対しても誠実に、嘘をつかず、まっすぐな心で向き合いなさい」と常に教えられてきました。時には厳しく、でも惜しみない愛情で私を育ててくれた母のことを、心から尊敬しています。これまでも、これからもロールモデルのような存在ですね。
コロナ禍の入社―ドレスコーディネーターとしてのプロ意識

―コロナ禍でのスタート、当時の心境について教えてください。
とても不安でした。一人暮らしも初めて経験することでしたが、自宅待機を余儀なくされていたため実家にも帰れず、近くに住んでいる同期とも直接会えない日々に、予想もしていなかった孤独感を感じました。
出会ったばかりの先輩方が気にかけてたくさん連絡をくださったのですが、直接お会いする機会が少なかったため、ありがたい気持ちの反面、どのように頼れば良いか分からなかった時期もありました。
ただ、そんななかでも同期の存在は大きかったです。オンラインでしか顔を合わせられない状況でも、おたがいを励ましたり、勇気づけたりしました。ノバレーゼの『人』の魅力を改めて実感し、私の大きな心の支えになってくれました。
―どのような初年度を過ごしましたか?
感染状況が落ち着いていき、本当に少しずつですがドレスショップに出勤できる日数も増えていきました。入社当初の目標にしていたことは、9月のデビューテスト合格。ただ、例年よりも研修のペースなど、全体的な動きに遅れが生じていました。
そんな状況にもかかわらず、私たちにコロナ禍の影響を感じさせないよう、限られた時間のなかでも先輩方はたくさん研修をしてくださりました。そんな先輩方からの期待が込められた眼差しは、いい意味で私にプレッシャーを与えてくれました。「真剣に私と向き合ってくださるからには、早く成長して役に立ちたい」と、当時の状況を前向きに捉えていました。
出勤できる日が少ないからこそ、憧れの先輩方との時間はあっという間で本当に楽しかったです。「できる限りのことを吸収して、また出勤の日に力を発揮しよう」と前向きに考えていました。
―接客時に大切にしていることは?
最初にお会いするときに、目をしっかり見てご挨拶するようにしています。言葉以上に、目と目をあわせることが大切なコミュニケーションになると思っています。あとは、なるべく自分らしくいること。ドレスコーディネーターのプロとしての目線も大切ですが、ひとりの女性として自分の言葉で感じたことを伝えるようにしていますね。
―そのことを大切にするようになったきっかけを教えてください。
私が一人前としてデビューするまでの期間、先輩にたくさん研修の時間をいただいたのですが、「ここはこうした方がいい」というアドバイスだけではなく、「楽しんで!楽しんで!」と何度も言ってくださったんです。そのことは、私にはとても新鮮でした。
スキルも大切ですが、私が楽しんでいるからお客様も楽しめるという本質的なことに気付くことができたからです。常に心がけていた『自分らしくいる』というポリシーに、さらに自信を持つことができました。それだけでなく、言葉の選び方や自身の立ち振る舞いによっても、お客様とのコミュニケーションの深さや質が変わってくることを学びました。

―仕事をして感じたことや気づきを教えてください。
入社して間もなく、当時の上司から「この仕事に携わるうえでは責任感を持つことが大切」だと教わりました。なんとなく理解したつもりでいましたが、ドレスコーディネーターとしてデビューしてから、その言葉の本当の意味を理解することになりました。『一生に一度の瞬間』や、『おふたりの人生の新たなスタート』をお手伝いできるこの仕事は責任を感じる分、心が熱くなるほどのやりがいを感じられます。
―行動や価値観にも変化はありましたか?
仕事を通して、さまざまなお客様と出会えたからこそ、コミュニケーションの形に正解はないのだと学びました。人には、その人によって異なるベストなご提案方法や距離感があります。新たなお客様と出会うたびに、経験は積み重ねられ、発言に責任感と自信を持つことができるようになった自覚があります。
また、どんなことにも挑戦していくというスタンスや自主性は、自分の武器だと感じられるようになりました。必要とされていること以上に自分の知識や学びを深めたり、周囲の方々とコミュニケーションを取ったり、チャンスがあれば積極的に手を挙げていく。少しハードルの高い一歩を、自分から踏み出していきたいと思っています。
―その武器は、高校の留学経験で身に付いたものでしょうか?
まさに、その通りだと思います。当時、ホストファミリーとの会話を途切れさせないために、ひとつの話題に対して質問を10個考えるようなトレーニングもしました。(笑) そういった経験があったからこそ、誰とも気さくにどんな会話も楽しめる自分がいる気がします。
経験や感覚を、還元できる存在へ

―これから挑戦していきたいこと、目標などを聞かせてください。
さまざまな店舗で経験を重ねていきたいです。今、私が楽しんで仕事ができているのは、愛情を持って育ててくださった先輩方の存在や、成長できる環境があったからです。そんな私自身の経験や学びを、ほかの地域のスタッフにも還元できる存在になりたいです。そして、この感謝の気持ちを胸に、成長し続ける人でありたいと強く思います。
また、全国各地にまだ直接お会いできていない、素晴らしい魅力に溢れたノバレーゼスタッフがたくさんいます。1人でも多くの方と共に仕事をして、たくさんのことを吸収し、人としても成長し続けたいです。
―これから社会人になる方々へ、メッセージをお願いします!
私自身が経験したからこそ言えることは、新卒1年目の企業選びが、長い社会人人生においていかに重要かということです。学生のみなさまには、人間として成長できるような環境を選んでいただきたいと思っています。他企業で働く知人と仕事の話をしていて、私がノバレーゼで高められた『人間力』は、社会のどのカテゴリーでも通用するということを感じられました。
実務的なことやビジネススキルを学ぶことも重要ですが、それ以上に大切な経験や学びを得られるチャンスがある場所に、ぜひ自ら一歩を踏み出してください!そして、あなたがあなたらしい笑顔で輝ける場所を見つけてほしいと願っています。
愛を込めて、エールを送ります!